「賢明の野郎伝説2」
「失礼しました。
みなさんも疑問に思ったかもしれませんが、
実際、私がこの伝説で疑問に思ったのが、
何故、
カミサンの後に野郎様をつけて祈ったか、
なのです。
この辺りが像の代わりに野郎様と祈っただけではないか
との指摘があり、
像の出てくる伝説、
例えば幸運の像編の亜種ではないかとの見解も、
ネット仲間で多い指摘です。
しかし、
私はカミサン伝説で、
実は像は重要ではない
と思っております。
そして、
この伝説の野郎様も。
勘のいい方はお気づきでしょうが、
カミサン伝説で重要なのは、
カミサンを三回祈ることと、
祈る人の心の問題ではないかと思います。
私は、
まず、
カミサンは目に見えない存在だと思います。
そして、
祈りが実現するかは、
1,カミサンをどれだけ信用しているか、
2,祈りの内容をカミサンが認めるか、
この二つだけだ
と思うのです。
こう考えると、
ほとんどのカミサン伝説は説明できると思うのです。
ここまででご質問ありますか」
と
賢明は余程自信があるのか、
生徒たちに質問の機会を与える。
「俺、俺」
と
ふうたが結構手を挙げているのが多いので、
声を出してアピールする。
「じゃあ、うるさいから、まず、ふうた」
と
賢明がイヤミを込めて言う。
「うるさくて悪かったな。
賢明君、君の考えは斬新だが致命的欠点があるよ、へへへ」
と
ふうたはイヤミったらしく言った後、
「いいかい。
カミサン伝説の怖いところはだなあ。
バチが当たることだよ。
はっきり言って、
今の、なんだっけ、えー、
祈りが実現するかは、
1,カミサンをどれだけ信用しているか、
2,祈りの内容をカミサンが認めるか、
この二つだけだというのは、
運が良かったと同じで
説得力ゼロだね」
と
賢明にうるさいとイヤミを言われて、
頭に来たのか、
さらに凄くきつい言い方をした。




