「露店風呂でのいさかい」
「先生、
二人で仲良く何やってんですか」
浴槽の中で談笑しているみはるともとめの後から、
ネネが突然カドのある声を出す。
「やめなさいよ。
お風呂入ってるだけじゃないの」
「そう、
別にそんなにムキにならなくても」
キミカとサヤがなだめるが、
「審査員と審査の対象者が二人きりなんていいの?」
と
ネネがさらにムキになる。
「ごめんなさいね。
別に悪気はなくて」
と
もとめが湯から上がり、
大事な所を隠して頭を下げる。
「先生、何で謝るんだよ。
風呂くらいいいじゃないか」
と
みはるがネネをバカにしたような顔で言う。
「あんた、調子にのるんじゃないわよ。
少しくらい女子に人気があるからって、
それにそのガラの悪い口の聞き方やめてよ」
と
ネネがさらにムキになる。
「ミスオンシラが小さいこと気にすんなよ。
この口の聞き方は生まれつき、悪いかよ」
「よく入学できたわね」
「ネネ、もうやめなさい。
こちらが自信ないように思われるわよ」
「そうそう」
サヤとキミカがネネをなだめる。
「でも、
ネネってハートも小さいが、
胸も意外に小さいんだな。
僕の方がでかいぞ」
と
みはるが意外に大きい自分の胸をわざと見せる。
「何よ、これでちょうどいいのよ。
男女のクセにその胸気持ち悪いわ」
と
ネネが言い返すと、
「口のへらねえ奴だな。
僕もうあがるよ」
と
みはるは堂々とそのプロポーションを自慢するように
すっぽんぽんで出口へあがっていった。
「あの男女」
「もうやめなさい」
「そうそう」
サヤとキミカはネネにそう言うのが精一杯だった。
「じゃあ、ごめんなさいね」
と
もとめも逃げるように浴槽から出て行った。
「あんた、ひさめだけじゃなくて、
みはるも嫌いなのね」
「別に」
「もうその話しはやめて
のんびりこのお風呂浸かりましょう」
キミカがそう言うと、
ネネは黙り込んだ。




