「にんまりもとめとみはるの練習相手」
もとめはにんまりしながら、
今日の3人衆のことを考えながら、
ゆっくり露店風呂に浸かっていた。
もとめは、
最初、
グループ分けでドジった3人衆のことなんで、
自分が教えたニタロウの話しも
ミスるんじゃないかとすごく不安だったが、
まったくミスることなく、
うまく話したので上機嫌だった。
3人で話しを分担すると
最初に聞いたときも
一人がミスっても困ると心配したが、
かえって話しを分担したのが良かったかもしれない。
最後がもっとも短気でドジなケンタだったのも
良かったのかなどと、
今日、3人衆がミスなく話しをした理由を考えるのが
何故か楽しかった。
もとめがそんなことを考えていると、
「先生、何にやけてんだ」
と
みはるがいきなりもとこの肩を叩いたので、
もとめは驚いて、
湯船にずるっと頭から浸かってしまった。
「ごめん。脅かして」
みはるが笑いながら言う。
「脅かさないでよ。
本当、いたずら坊主ね」
湯の中から頭を出したもとめが笑って、
みはるを頭からお湯につける。
もとめが手を離した瞬間、
「いたずら坊主はどっちだよ」
と
みはるも笑う。
「先生、まだ、いいだろう。
明後日話す僕の話を聞いてくれよ。
あの3人みたいにうまく話したいんだ」
「いいわよ。
話してみなさい」
もとめはそう言って、
みはるの話しを聞くために目をつぶった。




