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「キモ男三人衆のカミサン伝説14」



「少女の言葉に対し、

 ニタロウが、

 サンタと呼ぶと、

 サンタはワンと吠えながらしっぽをふって

ニタロウに近づき、

 ニタロウの手をペロペロとなめました。

 ニタロウは、

 心の中でナナの母親に殺されそうになったとき

吠えてくれた犬でも、

 ましてや、

 カミサンではないよなと思いながらも、

サンタと遊んでいました。

 しばらくすると、

 少女は

 「ああ、もうこんな時間。じゃあね」

と言って、

 二人は別れました。

 少女とサンタが去った後、

 足下を見ると、

 小さなクワガタがひっくりかえっていました。

 手に取ると動きだしたので、

 もしかしたら、

 サンタに乗っていたのかもしれないし、

 たまたまここにいたのかもしれない

とニタロウは思いました。

 問題は、

 そのクワガタをどうするかでした。

 このまま家に持ち帰り飼うか、

 少女の家に行き、

 サンタのところへ置いていくか、

 それともこのまま道ばたに置いて行くか、

 ニタロウは迷っていました。

 すると、

 おとなしいタロウがニタロウに飛びついて、

 クワガタを軽くくわえると、

 ニタロウを引っ張るようにどこかへ連れて行こう

としたのでした。

 しょうがないのでタロウについて行くと、

 タロウはクワガタをくわえたまま、

 少女の家までいきました。

 そのとき、

 ニタロウはてっきりそのクワガタこそカミサンだ

と思いこんでしまったのです。

 ニタロウは少女の家の前に行くと、

 犬小屋を探しました。

 すると、

 サンタが嬉しそうにニタロウとタロウのところに

飛びかかってきました。

 ニタロウはタロウの口からクワガタを捕ると、

サンタの背中に乗せました。

 サンタは凄く嬉しそうでした。

 ニタロウはクワガタに向かって心の中でありがとう

と言いました。

 しばらく、

 ニタロウは犬二匹と遊んでいましたが、

 少女も少女の家の人間も誰も家から出てきませんでした。

 ニタロウは、

 多分、外出しているのだろうと思いました。

 ちょっとジュース飲むぞ」

 ケンタはそう断ると、

 自分で予め用意していたぬるいジュースを

一気に飲み干したのだった。


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