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「キモ男三人衆の土下座」



 ケンタの部屋では、

 三人衆が集まっていた。

 「やばいだすな」

 たまおが言うと、

 「もとめ先生は俺達の味方だけど、

 ひさめちゃんもみはるちゃんもイケメン好きみたいだからな」

 ふうたも言う。

 「やるか」

 ケンタが言いだしたので、

 「それはやばいだすよ」

 何を勘違いしたのか

 たまおがそう言うと

 「そうだよ。女の子を脅迫するなんてだめだよ。

いくらキモ男でもそれはやらない方がいい」

 ふうたも言う。

 「何勘違いしてるんだよ」

 ケンタは、

 いつものように怒らずに、

 「土下座してお願いするんだよ」

 言う。

 「土下座だすか」

 「土下座?

 ちょっと古くない」

 「いいんだよ。

 そうしたら、とりあえず、

 話しは訊いてくれるだろう。

 そしたら、

 例の盗聴していた校長たちの話しをして、

 コンクールで優勝するためには

それしかないと説得するんだよ」

 「バラすだすか」

 「そうだよ。

 それに、永久がどうせ入るんだし、

ネネちゃんやキミカちゃんははずれるから二人にもいい話しだから、

 ちゃんと話せばわかってもらえると思うけどな」

 「盗聴の話しは印象悪いから、

 俺たちの考えとして話そうぜ」

 ふうたが言う。

 「そうだすな。

 そうすれば、

 少しは賢いと思われて見直されるかもしれないだすよ」

 「そうか。

 その手があったな。

 バカ正直になることはないな。

 それに、

 もとめ先生も盗聴のことは知らないし、

永久も黙っていることだろうから」

 ケンタもふうたの考えに同意した。

 「だすが、他もみんな同じこと考えて

裏工作に行くんじゃないだすか」

 たまおが心配すると、

 「キミカとネネは心配いらないし、

 永久は大丈夫だ。

 問題は賢明とサヤだな」

 ケンタが言う。

 「そうだす。

 土下座するのは僕とふうたで行くだすよ。

 ケンタは怖そうだから、

2時になるまで

みはるちゃんとひさめちゃんの部屋が見える位置に座ってるだすよ」

 「怖そう?」

 ケンタが怒りそうになったので、

 「たまお、強そうの勘違いだろう」

と ふうたが慌てて言うと、

 「そうだす。

 だす語では、おー、強というだすよ」と 

 たまおがごまかすと、

 「まあ、土下座してくれるんだから、

そのくらいしてやるよ。

 任せたぞ、うまく説得しろよ。

 じゃあ、俺が先に行っている」

と言って、

 ケンタは勝手に部屋を出ていった。

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