「みはるとキミカ」
たまおがそう言ったので、
3人は食堂へ行こうとしていたが、
「ちょっと来てよ」
と
サヤの声がしたので、
「みはる聞こえるか!
腹でも壊したか!
後で行くからちょっと待ってろ」
「みはるちゃん、待ってるだすよ」
と言って、
3人はサヤの方へ先に行くことにした。
みはるは、
ケンタとたまおの声が聞こえたので、
倒れた拍子に頭を打って、
頭が痛いので横になっていることにした。
3人がサヤのいるリビングへ行くと、
「痛い」
と
キミカが足を扉に挟まれて泣きそうな顔をしていた。
「何だすか?」
「みんなの声がしたんで、
ちょっと、
リビングが気になって、
私が見に行こうとしたら、
ちょうどサヤが来たんで、
二人ともうっかりサヤの方へ行こうとしちゃって、
そしたら、
段ボール箱がどんどん動いちゃったんで、
慌てて、
キミカが足で止めようとしたら、
このとおり、挟まれちゃったの」
「あほだすな」
「すぐ開ければいいだろうが」
「それが重いのよ。
このドア、
ネネと私じゃ動かなくて」
「まさか、
閉じこめられるなんてことないだすな」
「大丈夫だと思うけど」
と
サヤが自信なさそうなことを言うと、
「痛い、足が折れちゃうよ」
と
キミカが今にも泣きだしそうな顔で言う。
「行くぞ」
「おー」
「せえーのだす」
「あら」
「あれー」
「痛かった」
「大丈夫だすか?」
「骨まで言ってないみたい」
「よかっただすな」
「簡単に開いたじゃないか」
「やっぱり男子は凄いね」
と
キミカが照れ隠しに男子をおだてる。
「あれ、みはるは」
「そうだ」
「サヤちゃん、
この二人頼りないから、
ドアをしっかり押さえていて」
「キミカちゃん、歩ける」
キミカは立ち上がると、
「靴が守ってくれたみたい」
「じゃあ、
僕がここにいるから。
僕は見つかったけど、
今度はみはるがどこか行ったから、
少しだけ、
そのままでいるように伝えてくれる。
それから、
今の怖さを話して、
段ボール箱は当てにならないから、
しっかり押さえているように言ってくれるかな」
賢明が言うと、
キミカは少し足をひきづりながら、
階段を一人で上って行った。
「大丈夫だすかな」
「足は大丈夫だよ。
血も出てないし、
それに、
彼女の方が失敗してるから、
ドアをしっかり押さえるよう、
うまく説明できるさ」
「さすが、賢明くん、よく考えてるね。
そうそう、早くみはる連れて来てよ。
私喉渇いちゃった」
サヤが明るい顔でそう言った。




