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「消えた賢明」
「どこかで音がしたぞ」
「あそこじゃない」
みはるが扉の上側の穴を指さす。
ケンタが腕を入れて、
取ってのようなものを引くと隠し扉が手前に開いた。
「やった」
「賢明くん」
サヤが呼びかけるが、返答はない。
「賢明俺だ。」と
ケンタも言うがやはり返答がない。
「僕だよ」と
みはるも声をかけるが、やはり返答はない。
扉を開けたままケンタが中に入って、
ペンライトで照らすが誰もいない。
「賢明、この下に降りたんじゃないのか」と
ふうたが覗きこんで言う。
「先生、この先もオートロックなんですか?」と
サヤが訊くと、
「多分」と
もとめは答える。
「そうすると、賢明は一人で地下まで降りていって、
今、出られなくて困っているわけだな」と
ふうたがあたり前のことを言う。
「オートロックの扉がいくつあるかが問題ね」と
サヤは言う。
「そうだすな。その扉の数の人数分だけ、
扉を押さえていて、地下まで誰かが探しに行けば戻れるだすからな」と
たまおが言う。
「できれば、安全のため、人だけじゃなく、
ドアが挟まるようなものも置いた方がいいんじゃない?」と
サヤが言うと、みんな頷く。
「それじゃ、地下へ行きますか」と
ふうたが言うと、みんな頷いた。




