「ひさめと永久の真?カミサン伝説7」
ひさめは、
たまおたちが黙ったままコピーを見て、
苦戦しているのを見た後、
「30分だけ検討されますか?」
と笑いながら言った。
たまおとふうた、
ネネとキミカは、
賢明とサヤは、
ひさめの余裕の表情を見たせいか、
しばらく考えていたが、
「ということは、
これが何かの鍵なんだすな。
だば、30分だけお願いするだすよ」と、
たまおが言ったので、
みはるとケンタ以外は頷いた。
ひさめは、
「では、多数決の結果、
その資料を30分だけご検討いただきます。
じゃあ、
永久くん、
私たちは食堂でも行って休憩しましょう」
と言って、
永久の意見も訊かずに永久を引っ張るようにして、
二人は教室を出ていったのだった。
「ひさめちゃん、
あれで良かったのかな?」
永久は教室を出るなり、
ひさめに訊く。
「アレは私たちが説明するより、
たまおくんたちに答えを出してもらった方が、
私たちに有利になるから。
下手に私たちの解釈を話すと、
逆にそうとは限らないとか、
いろいろ突っ込まれる余地があるじゃない。
だから、
わざと時間をとったの」
「さすが!
そこまで考えていたんだ。
なら、
食堂で次の作戦を考えながら、
何か飲もうよ」
永久はひさめの言葉を聞くと、
急に安心したのか、
自ら先頭になって食堂に向かったのだった。
一方、
教室では、
「たまお、
検討の時間を作ったのは、
ひさめちゃんの作戦じゃないのか?
わざと、
わからないフリしたままで、
ひさめちゃんのそのコピーの解釈の問題点を見つけて、
指摘した方が効果があったんじゃないか?
ひさめちゃん笑ってだぞ」
ふうたがたまおに言うと、
「おー、
やっぱり、
ふうたもこの資料の意味がわかっていただすか。
僕はその先の作戦を考えたいだすから、
わざとわからないフリをしていたんだす。
この資料の解釈は、
ひさめちゃんが話すことと同じことを前提に、
次の作戦を考えた方がベターだすよ。
だから、
僕がゆっくり見てもいいか、
と最初に言って様子をみたんだすよ」
たまおは、
にたにた笑いながら話すと、
「さすがね。
それに、
たまおくんは、
今回、
どうしてもひさめには負けたくないみたいね。
でも、
ひさめはこの後、
どう話しを進める気かしら。
私は資料の意味はわかったんだけど、
その先が読めないのよ。
ネネもたまおくんと一緒で
その先までわかっているみたいだけどね」
と、
キミカが笑いながら言うと、
「あたしは今回は黙ってます。
下手にひさめと争って、
誤解されるのイヤだから」
ネネは、
もとめがいなくなったこともあったのか、
今回はだんまりを決め込むような言い方をしたのだった。




