「ひさめと永久の真?カミサン伝説5」
永久は、
ひさめと目で合図した後、
「えー、
このまま話しを続けますので、
質問はもうしばらく後にしてください。
以前に、
猟奇的殺人犯が、
死体から首を切断していたことと、
切断した首から眼球をくり抜いたことについては、
一貫して否認していたことをお話ししました。
実は、
以上の話しから、もうお気づきかもしれませんが、
猟奇的殺人犯が殺した死体から首を切断した人間は別にいたのです。
そして、
その人間がカミサン公園のある場所に生首を運び、
そして、
カタロウを殺した人物がその生首を拾って、
眼球をくり抜いてから、
仮面を被せてカミサン公園に運んだわけなのです。
要するに、
例の事件では、
猟奇的殺人犯、
猟奇的殺人犯が殺した死体から首だけを切断し、
生首をカミサン公園に運んだ人間、
そして、
生首から眼球をくり抜いてそれをカミサン公園に運んだ人間、
つまり、カタロウを殺した人間の3人が存在したことになるのです」
永久はそこまで話すと、
ひさめがいつのまにか用意していた新聞記事のようなコピー
を他の生徒たちに回覧し始めたのだった。
「例の殺人事件で殺された人のリストの一部だすかな?」
たまおが
最初にひさめから渡されたコピーを確認し、
ふうたに渡す。
「そうだな。
30人もいないけど、
これは何の記事なんだろうな」
そして、
ふうたがケンタにコピーを渡し、
同じように、
ケンタ、みはる、ネネ、キミカ、
賢明、サヤの順で、
コピーが回覧されて、
まら、
ひさめの所に戻された。
ひさめは、
他の8人の生徒のほとんどが首を傾げて、
何か考えているのを確認すると、
「えー、
これからは永久くんに代わって、
私が話しをしたいと思います。
今のリストは、
ちょうど例の猟奇的殺人事件と近い頃に殺害されて、
結局、犯人不明
ということで、
迷宮入りになった殺人事件の被害者のリストです。
もちろん、
こちらに記載された被害者の方々の首は切断されていません。
が、
ある研究者は、
このリストと共に、
ある雑誌で、
こちらに記載された方々を殺したのも
例の30人殺しの件で死刑になった犯人ではないか、
という記事を発表したのですが、
この記事が発表されたときには、
既に、
例の犯人の死刑が執行されていたので、
ほとんど世間的には注目されていなかったのです。
実は、
先に何も言わずに、
このコピーを配布したのには理由があるのです。
お手数ですけど、
もう一度回覧いただけますか?」
と、
ひさめは言うと、
もう一度、
そのコピーをたまおに渡したのだった。




