「ひさめと永久の真?カミサン伝説4」
ふうたがまた手を挙げたが、
「確認や質問はもう少し後にしてください」
と、
永久の横にいたひさめがきっぱりと言うので、
ふうたはたまおの方をちらっと見てから、
黙って頷いた。
「ということで、続けます。
猟奇的殺人犯が逮捕されて、
もう生首が手にはいらないはずなのに、
何故、
カタロウが邪魔になって殺されたのか。
ある意味矛盾するように思えますが、
次のように考えれば説明はつくのです。
つまり、
カタロウを殺した犯人が、
猟奇的殺人犯が逮捕されたことを知らなかったか、
あるいは、
逮捕された猟奇的殺人犯が真犯人ではない、
と思っていた、
と考えればよいのです。
そうです。
カタロウを殺した犯人は、
カタロウがいたから生首を取りに、
カミサン公園にいけなかっただけだった、
と考えれば説明はつくのです。
ですから、
カタロウを殺した犯人と、
猟奇的殺人犯との間には何の関係もなかったのです。
では、
カタロウを殺した犯人は、
猟奇的殺人犯が殺した人間の生首
を手にいれることができたのでしょうか?
それは、
カタロウを殺した犯人が、
猟奇的殺人犯から殺害の事実を聞いたわけではなく、
カミサン公園のある場所に行けば、
生首が置いてあることを知っていただけのことなのです。
ですから、
カタロウを殺した犯人は、
猟奇的殺人犯との間には何の関係もなくとも、
生首を手に入れることができたワケなのです」
永久はそこまで話すと、
ほとんどの生徒が首を傾げているのを確認すると、
ひさめの方を見た。




