「ひさめと永久の真?カミサン伝説」
10人の生徒は教室に戻ると、
ひさめと永久だけが前に出た。
そして、
永久が、
「えーと、どこまで話したっけ?」
と、
ひさめの方を見ると、
「結構、
途中で質問ばかりだったから、
そうね...」
と普通の声で話してから、
他の8人には聞こえないように、
永久の耳元で何か囁くように話しをした。
たまおたちはもとこがいなくなって中断したこともあり、
何も文句は言わなかった。
「では、ハプニングがあって中断したこともあるので、
重複するところもあるかと思うけど、
ひさめちゃんからのアドバイスもあり、
以下のところから、話したいと思います。
それから、
できれば、質問は話しが終わったか、
あるいは、
こちらで確認をとったときだけお願いします。
それでいいですね」
と、
永久が言うと、
他の8人は黙って頷いた。
「では、早速。
えー、
カタロウを殺した人物のところからお話します。
その二人の人物にとって、
カタロウは邪魔だったのです。
それは、
カタロウが巡回していた経路と、
ある盲目の人間の経路が同じだったからです。
といっても、
正確には進む順序はほぼ逆方向だったのですが。
ただ、
それだけで何故カタロウが邪魔だったのか?
それは、
その人物は、
カミサン公園とある場所の間を、
カタロウと似たような格好をして、
かつ、
生首を手に持って晒したまま、
運んでいたからなのです。
よろしいですか。
その人物は、
単に眼球がくり抜かれた生首を
カミサン公園に置いていただけではないのです。
それだけなら、
1方向だけですから、
カタロウはたいして邪魔にはならなかったのでしょう。
それに、
その人物が行動できるというか、
行動する時間が、
カタロウの巡回の時間と重なっていたわけですから、
生首を持って晒したまま
往復しなければいけない人物にとっては、
カタロウは凄く邪魔だったのです。
ですから、
カタロウは殺されたのです。
ここまでお話しすれば、
というより、
休憩が入ったので、
もう既にみなさんの間で話しでもされていて、
お気づきでしょうが、
その人物は、
カミサン公園のあるところに置かれた生首を拾うと、
それを、
ある場所に運び、
そして、
その後、
眼球がくり抜かれた生首を
またカミサン公園に置きに行っていたのです」
永久はそこまで話すと、一息ついた。




