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「永久の意見とひさめとたまお」


「みはる」

 「じゃあ、俺も一緒に帰るよ」

 賢明がそう言うと、

 「あたしも」

 サヤも同じことを言った。

 そして、

視線は永久に集まった。

 永久は本当は帰りたかった。

 いろいろあって、

 コンクールは

どうでもよくなってきた気がしてきたからだ。

 それに、

 なんとなくひさめが恐くなってきたからだった。

 そして、

 永久が吐いた言葉は、

 「ひさめちゃんも帰ろう。

 それなら、

 5人しか残らないだろう」

 だった。

 永久の以外な言葉に、

 ひさめは考え込んだ。

 それは、

 ひさめが、

 ここで永久の頼みを断ることは

 永久との関係を断ち切るの

と同じだったからだった。

 「永久くんがそういうなら」

 ひさめがそう言いかけたとき、

 「永久たちはカタロウ編では勝てないから、

 ここから逃げるんだすか?」

と、

 たまおが挑発するように言ったのだった。

 すると、

 「たまおくん、

 あたしたちは負けないわよ。

 永久くんが帰ると決めたのは

それが理由じゃないのよ。

 もとめ先生がいなければ、

 勝っても無意味だからよ」

と、

 永久ではなく、

 ひさめがたまおを睨むようにして、

かなりきつい口調で言ったのだった。

 「無意味だすか?

 これは勝負だすよ。

 本当は勝てないと思ったから、

 ひさめちゃんまで、

 もとめ先生みたいに逃げるんだすよな?」

 たまおはひさめを挑発するように言った。

 「あたしたちが負ける?

 そんなことはないわよ。

 永久くんが決めたのは、

 このままではコンクールどころじゃないし、

 仮に、

 もとめ先生がいないところで勝っても、

意味がないということなの。

 みはるだけじゃなく、

 サヤや賢明くんが帰るのも同じ理由よ。

 いけないのかしら?」

 ひさめも負けてはいなかった。

 しかし、

 「僕は、

 せっかくここまで来たんだすから、

 もとめ先生やコンクールに関係なく、

 勝ちたいだすよ。

 キミカちゃん、ネネちゃん、ふうたもそうだすよな。

 ケンタたちも

 今回の勝負の結果は気にならないんだすか?」

 たまおは

 今度は他の生徒の同意を得ることで、

 勝ち気なひさめの気持ちを変えようと、

そう言ったのだった。




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