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「賢明の提案に?」


 賢明の提案に、

 約半数が頷いたが、

 残りの約半数の生徒は

まだ迷っているようだった。

 「例えば、

 これはもとめ先生のいたずらだなんてことはないかなあ?」

 ふうたが明るく言ったが、

 誰ものってこなかった。

 もとめが、

 そんないたずらをここでする理由がなかったからだった。

 「じゃあ、こうしよう!

 ここで帰りたい人間は帰り、

 残ってもとめ先生を待つ人間は待つ。

 どうだ。

 意見の違うふたつのグループに別れて

行動するというのは」

 賢明が再び提案すると、

 生徒たちはそれぞれまた考え込んだ。

 賢明の再提案の後、

 しばらくして、

 「僕は賢明と一緒に帰るぞ。

 何か不気味だしな。

 それに今の調子だと、

 どうせ、

 ここに残っても選ばれないかもしれないからなあ?」

 みはるが一番先に賢明に同調した。

 すると、

 サヤが、

 「私もそうします。

 選ばれないが決まってますから」

と言った。

 しかし、

 他の7人はまだ考えていた。

 そして、

 しばらく考え込んでいた永久が、

 「俺も帰ろうかな」

と言いだした。

 永久がそう言ったとたん、

 ひさめが

 「永久くんお願い!

 付き合って!

 あたしは、

 ここに残りたい

と思ってんだから。

 それにここまで二人でがんばって来たじゃない」

と、

 永久の目をじっと見つめながら

そう言ったのだった。



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