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「もとめ」
教室にはもとめ以外全員揃っていた。
「もとめ先生は?」
最後に現れたふうたがみんなに訊く。
「まだよ」
サヤが答える。
「どうしたのかなあ?」
「時間勘違いしてるだすよ?」
たまおたちは、
この時点では、
もとめがすぐ現れるものだと思いこんでいた。
しかし、
もとめは集合予定時刻から、
15分過ぎても教室に戻って来なかった。
「おかしいだすよ!」
「そうねえ」
「探しに行くだすか?」
「そうね」
たまおは30分経過しても戻らない
もとめの異変に気づいて、
もとめを探しに行くことを提案した。
「うーん...」
ひさめだけがたまおの意見に首を傾げていた。
「ひさめちゃんどうしたの?」
永久がいち早く気づき、
ひさめに声をかけるが、
ひさめは黙ったままだった。
「おお、そういうことだすかあ?」
たまおは何か気づいたように、
ぶつくさ言うと、
「もう少し待つだすかなあ?」
と、
急に意見を変えた。
「どうしたの?」
「ねえ、たまおくん?」
キミカとネネが訊くが、
たまおは黙り込んだままだった。




