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「合宿初日」

合宿当日、午後1時過ぎには生徒ともとめを併せて11人は合宿地の旧小島邸についた。都心からは高速を使って2時間半くらいのところだが、周囲半径4、5キロメートルくらいには何もない辺鄙なところだ。

 屋敷の方は生徒達が想像した以上に広大な敷地に堅牢な建物が大きくそびえ立っていた。

 屋敷の中も小綺麗で2階に7室、1階に6室とキッチン、食堂、リビング、管理人室、そして、男女別の露店風呂までついていた。

 男子が2階、女子が1階と部屋割りを終えると、

 もとめは

 「少し疲れたことでしょうから、各自休憩して、午後2時30分にここへ集合しましょう」

 と生徒に声をかけ、

 生徒達はおのおの感想を漏らしながら自分の部屋に入って行った。



 たまおが集合時間ちょうどにリビングに行くと、既に待ちくたびれたみたいな顔で他の生徒ともとめは既に集まっていた。

 「これで、全員揃いましたね。

 では、まず、注意事項をお話します。1,屋敷の周りには柵で囲まれており、門からだけ外へ出ることはできますが、決して外へは出ないでください。昔、この当たりには多くの落とし穴が作られたそうで、下手に歩くと、その落とし穴に落ちてしまうからです。

2,今日はこの後教室となる207号室で、この後、どういう風に研究するかを学ぶため、私がひとつの成果を発表しますが、その前にグループ分けをこの場で後ほど、発表しますが、グループは全部で4つ、分け方は予め私なりに考えて決めておりますので、ご了承ください。

3,私は担任ではありませんが、顧問ですので、みなさんを下の名前で呼ばせていただきますので、この点もご了承ください。

4,研究はグループごとに今日は207号室で私が見本を見せた後と、明日以降の午前中に行ってください。成果の発表は明日からしばらくは午後1時から休憩を挟んで5時までとします。発表時間は各グループ50分とします。


 なんて、ちょっと堅苦しい言い方しましたが、楽しくやりましょう」

 もとめは笑う。

 「では、早速、

 グループ分けを発表します。

 第一グループ、ふうたくん、ケンタくん、たまおくん」

 「なんだキモ男三人衆かよ」

 ふうたが文句をいいかけると、

 ケンタに

 「静かにしろ」

とおでこを軽くはたかれる。

 「第二グループ、

 賢明くんと永久くん」

 「なんだ、イケメンコンビだすか...」

 たまおは言いかけるが、

 ケンタに睨みつけられたので黙り込んだ。

 「第三グループ、

 みはるさん、ひさめさん」

 「第四グループ、サヤさん、ネネさん、キミカさん、以上です」

 「女子は発表順だすか?」

と、

 たまおが意味不明なことを呟く。

 「では、10分後207号室に集めってください。

 席は適当に喧嘩しないように座ってね。

 じゃあ、またね」

 もとめはそれだけ話すとどこかに言ってしまった。

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