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「真カミサン伝説?カタロウ編6」
「やっぱりね!」
ふうたの言葉にひさめは笑った。
「やっぱり?」
ふうたがとぼける。
「たまおくんだけじゃなく、
ふうたくんも、
最初からそこを疑問視していたんでしょう。
本当のこと話すとね。
カタロウ編の続きを、
そっくり
そのまま話そうかと永久くんと相談していたの。
でも、
そうしたら、
たまおくんやふうたくんたちがさっきのこと、
30人殺しの犯人と生首を運んだ人物が別にいた
ということ自体、
おかしいんじゃないかと、
後で、
言いだすんじゃないかと私たちは考えたわけ。
それで、
私と永久くんの二人で。
だから、
わざと永久くんにああいう風に話してもらったの。
そこだけ問題にされて、
時間切れになったら、
いやだと思ったの」
ひさめがそう言うと、
「よくわからんだすなあ?
後で、
さっきのおかしなことを指摘しようが、
先に指摘しようが、
どっちも、
同じことじゃないだすか?」
と言って、
たまおがひさめの方を見る。
「ううん。
それが違うの。
だって、
もし、
そのことだけがカタロウ編の問題点だったら、
私たち、
時間切れで、
逆に、
簡単に勝ってたんだもん。
それじゃあ、
つまらないでしょう」
ひさめは、
横でにやけていた永久の方を見た。




