「真カミサン伝説?カタロウ編」
「えーでは始めますが、
どこから話したらいいかな?」
永久がそう言うと、
「真犯人が逮捕されたところからで
いいんじゃないか?」
ケンタが言う。
「概要だけは
簡単にもう一度説明した方がいいんじゃないかしら」
もとめがそう言うと、
「あー、概要ねえ」
ケンタはぼっそっと言い、
他の生徒も頷いた。
「えーでは、カタロウの概要を」
永久はカタロウ編の概要を話し始めた。
「ざーっとカタロウ編の概要をお話しましたが、
何か質問はないですか」
永久がそう訊くが誰も手をあげない。
「では、続けます。
例の30人殺しの犯人は逮捕されました。
しかし、
逮捕された犯人は人殺し自体は自白しましたが、
首の切断と眼球のくり抜きについては
一貫して否認していたのです。
ですが、
結局、
その犯人は、
30人も殺しているので、
どうせ死刑だと諦めたのか、
裁判が始まってからは、全部認めて、
そのまま死刑になったのです。
犯人が、
首の切断と眼球のくり抜きを、
裁判が始まるまでは一貫して否認していたことは
一切報道されていないのです。
まあ、
30人も殺した異常な犯人のことだから、
信用されなかっただけのことかもしれませんが。
で、話しを戻します。
犯人の最初の自白が本当だとすると、
死体の生首を切断し、
眼球をくり抜いた人物は、
別に存在することになるのです。
さて、
ここからがカタロウ編が
真カミサン伝説であることの論証にもなるので、
ゆっくりと話をさせてもらいます」
永久はそこまで話すと、
ひさめの顔を見て笑った。




