「キモ男三人衆のカミサン伝説2」
「ニタロウは悩んだだす。
実はニタロウはその少女が好きだっただすから。
しかし、
そのことがバレたら
余計彼女がいじめられることは目に見えていただす。
だば、ニタロウが
これ以上みんなのいる前で彼女を庇うことは危険だと思っただす。
そこで、
ニタロウは彼女にいじめたフリをするだけだから
と書いた手紙を郵送した後、
逆に彼女をいじめているフリをすることにしたのだす。
だば、
その町の郵便配達員がニタロウが彼女に手紙を送ったことを
そっと友人に話してしまったため、
その話しがニタロウが彼女にラブレターを送ったという話しに変わって、
あっと言う間に町中には広がってしまっただす。
それで、
ますます彼女へのいじめはひどくなってしまったのだすよ。
ニタロウが否定しても、
過去にニタロウが彼女を庇ったことや彼女が美少女であったことから
誰も信用しなかっただす。
そのときだす。
町の神社の境内でうつむいているニタロウに対し、
白い髭を生やした老人が声をかけたのだす。
「おぬしがあのおせっかいなニタロウじゃな。」
「何で僕の名を」
「この町は狭いからのう。
ニタロウのラブレターの話しを知らない人間はこの町にはいないからのう」
「じゃあ、
彼女がいじめられていることも」
「ああ、
でも、やり方が陰湿だからどうしようもないのう、
下手に大人が口を出すと余計ひどくなるかもしれないしのう」
「ああ、いやだ、この町は」
ニタロウはまた頭を抱えただすよ。
「この状況を本気で変える気があるか?」
老人はニタロウに訊いただす。
「そんな方法があるんですか」
「一つだけなあ」
「教えてください」
「うーん、しかし、失敗すると大変なことになるんじゃぞ、
それでもやってみるか」
「はい、もうこれ以上、我慢できません」
「そうか」
老人はそう言うと」
そこまで話すと、
たまおは一呼吸入れた。
(続く)




