「他の部屋で」
「ひさめちゃん、
今度は、
多分、あの4人が相手になりそうだけど勝てるの?」
永久の部屋では、
永久が心配そうな顔でひさめに訊く。
「ごめんなさい。
それは正直わからないの。
でも、ネネだけには勝ちたいの」
ひさめは、
永久に少し甘えるように言う。
「ネネちゃんだけにねえ?
うーん?
やっぱり、
ひさめちゃんはネネちゃんが嫌いなんだね。
八百長の話しが出たときも、
おかしいとは思ったんだ。
でも、どうして?」
鈍い永久が訊くと、
「なんとなく、
あの自信満々な態度がねえ。
私
ってイヤな女なのかなあ。
永久くん」
「いや、そんなことはないよ。
俺も賢明は好きじゃないからなあ。
似たもの同士だね」
永久はひさめの気持ちも知らず、
呑気そうに笑ってみせる。
「似たもの同士?
そうねえ。
じゃあ、一緒にがんばろう!」
ひさめは嬉しそうに笑った。
「なんだ。
サヤも賢明も勉強ばかりしてる割には
ゲームが強いじゃないか」
ケンタの部屋では、
ケンタ、みはる、
サヤ、賢明が楽しそうにゲームをしていた。
「ゲームをしてるときは、
サヤもいい奴なんだな」
みはるが笑いながら言う。
「ゲームをしてるときは?」
「せっかく楽しんでるだから、
あまり突っ込むのやめなよ。
サヤちゃん」
「そうだな。
みはるも一言多いだよ。
これがひさめちゃんだったら、
また、
叩かれてるぞ」
ケンタがそう言うと他の3人が笑う。
「でもさあ、
合宿も長くなると、
みんな、本性でるよなあ。
特にさあ...
いや、何でもない」
賢明は、
特に女子はと言おうとしたが、
そこでやめて笑ってごまかした。




