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「たまおの部屋で」
たまおの部屋をノックする音がした。
「開いてるだすよ」
すると、
「鍵くらい閉めておけよ」
「お邪魔しまーす」
と言いながら、
ふうたとネネが入ってきた。
「なんだすかあ?」
「何二人して真面目な顔をして」
「たまおにも、
キミカちゃんにも、
ちょっと相談があるんだ」
ふうたはそう切りだすと、
あることを二人に話した。
「なんだすと!
引き分けじゃなくて、
再対決させられるだすと」
たまおはおおげさに大声をだす。
「たまお、わざとらしいぞ。
そっちが引き分けにするように
仕組むからこうなったんだぞ?」
「なんだすか?」
「なんのこと?」
たまおとキミカはとぼける。
「いいのよ。
もうバレてるんだから。
私とひさめの関係を気遣って、
ああしたんでしょう?
ふうたくんは、
すぐ気づていたみたいなんだけど、
私だけムキになってバカみたいよ」
ネネは笑う。
「なんのこと?」
「そうだすよ」
「たまおとキミカちゃん、
もう演技はいいよ。
前のことは終わったことだから。
ネネちゃんも、
前の話しはやめておこうよ」
「そうね」
「うーん、まあ、いいだすか」
「意味がわからないけど、
まあいいわよねえ」
たまおとキミカは、
二人で顔を見合わせると笑ってごまかした。




