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「教室で5」
「たまおくんもふうたくんも、
最初から引き分けしか
考えていなかったんじゃないかしら?
私のカンだけどね。
ネネさんとキミカさんは、
結構ムキになっていたけど、
あの二人は終始にやけていたのよ」
「おー!
二人が八百長したってことなのか」
みはるが大きな声をだす。
「そう、そのとおりよ」
もとめは笑う。
「でも、
先生、そうだったら大変ですよ。
私だったら...」
ひさめはそこでわざと黙る。
「まさか、ぶっ殺すのかあ」
みはるがひさめの顔を見る。
「何、それおおげさじゃない?」
永久は、
自分にはワケがわからない
という顔をする。
「みはるじゃあるまいし、
殺すなんて違うわよ。
でも、許さない!
あら、
私、
変なこと言っちゃたかしら?」
ひさめの不快そうな顔に、
もとめが自分の口に右手をあてる。
「もとめ先生、
二人がにやけていたのは
俺にもよくわかりますけど、
どうして、
八百長なんかあの二人がするんですか?」
今度は賢明が不思議そうに訊く。
「そうだぞ!
男なら勝ちたいんじゃないか」
みはるがもとめに向かって、
そう言うと、
「あんた、
誰に向かって、
その口のきき方してるの」
と
ひさめに言われて、、
パチンとおでこを叩かれた。




