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「教室で4」
もとめはみなの視線を浴びると、
サヤに訊く。
「補欠じゃないけど、
サヤさんはどういう意見?」
「私はひさめと同じで、
たまおくんたちの勝ちだ
と思いました」
ひさめはサヤの方をみて口元がゆるんだ。
「そう。
まとめるけど、
選ぶ権利がある人の意見は、
たまおくんとキミカさんが勝ちだ
と思う人が一人。
ふうたくんとネネさんが勝ちだ
と思う人が一人。
引き分けが三人ね。
で、
選ぶ権利のないサヤさんが、
たまおくんとキミカさんが勝ちで、
同様の私が
ふうたくんとネネさんだから、
どう見ても引き分けね。
でも、
これじゃつまらないわよねえ」
もとめはにっこり笑う。
「先生、じゃあどうするんですか?」
ひさめが、
少しがっかりしたように言うと、
「いーい。実は」
もとめがとんでもないことを言いだした。




