「ネネVSひさめと永久2」
最初に、
ひさめとネネは
それぞれ選んだ勘違編と山手線編の一番短いバージョンをざっと話した。
ひさめは、山手線編を意識したのか、
それとも何かの作戦か、
勘違編で、
でてくる時計について、
わざとブランド名をだして話した。
ネネは、
ひさめが勘違編の時計のブランド名を出してきたので、
山手線のバージョンの中で、
時計が出てくる話しを
やはりブランド名を入れて短くして話をした。
勉強不足のケンタやみはるは
初めて聴いた話しだった。
みはるは、
事前にたまおから簡単に欠点を聴いて、
キミカの手前理解したフリをしたが、
実は、
たまおの言っていることが
まったく理解できていなかった。
「ここまでで、なんか質問あるか」
司会のふうたが偉そうに訊く。
「フランスとフランクはどこが違うんだ?
それから、
話しに出てくるブレゲっていう時計だけど、
多分高い
ってことは僕でもわかるけど、
実際、どのくらいするんだ?
よくわからないぞ」
みはるが、
時計に詳しい人間からすれば
バカとしか思えないような質問をした。
実際、
その場にいたのは
全員高校生だったのでほとんどの生徒が、
話しに出てきた時計については、
みはると同じように、
多分高いものだろうということくらいしか
理解していなく、
その価値もブランド名もわからなかった。
だが、
みはるの質問に即座に答えたのは、
意外にも、
ひさめだった。
「あのねえ、フランクというのは、
フランク・ミュラーという人物名で、
それが時計のブランド名。
一昔前、
芸能人やスポーツ選手が結構していて、
流行った時計。
昔は機械式で、
ゴールド製のものしか作ってなくて、
最低でも100数十万はしたんだけど、
今はクォーツ製やステンレス製のも作っていて、
もっと安いのもあるのよ。
フランスと話しで出たのは、多分なまりよ。
それから、ブレゲも同じ。
ブレゲのは機械式だけで、
やはり100万以上はするわね。
でも、
ブレゲのアンティークモノは高いものだと、
1000万円を楽に超えるものがあるのよ。
トゥールビヨンなら、
フランクでもそうかもしれないけどね。
まあ、
私もこの程度の知識」
「と、時計がそんなにするのか。
機械式?トレビアン?
僕は時計持たないから、
よくわからないけど...
でも、
ひさめよく知ってたな」
実はひさめの両親は、
かなりの資産家で、
その父親が時計マニアなので、
ひさめには、
そういう知識があったわけである。
「ひさめちゃん本当詳しいんだすなあ!
おとうさんか、
おかあさんが持ってるだすか」
「二人とも、一応。
特にパパは時計好きで、
それ以外のブランドもたくさん持ってるの。
だから、
私もちょっとだけだけど知ってるの」
「ひさめちゃんちは、凄いお金持ちなんだすなあ!」
たまおが驚いたように言う。
ネネは、
このとき、
ひさめが時計のブランド名を出して話しをしたのは、
自慢話をしたいだけだったからだ
と確信した。




