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「勝者と敗者」



 「ねえ、みはる?

 あんた、

人喰いの像編が、

 カミサン伝説に認定されなかった

本当の理由知ってたの?」

 キミカが笑いながら訊く。

 「だから、

 さっき話したとおりだぞ。

 本当は考えれば考えるほどわからくなったんだ。

 でも、

 もとめ先生があと5分って迫ってきたんで、

 永久でもわかったんだから、

 アレしかないと思って、

 思いついたことの二つを勇気を出して答えたんだよ。

 本当、心臓に悪いよな。

 だけど...

 多分、

 もとめ先生は僕のことまだ嫌ってるな」

 「それはそうよ。

 でも、とりあえず、残れただけでもありがたい

と思いなさい」

 「うん。そうだな。

 で、キミカは知ってたのか?」

 「ううん。

 あたしもあんたと同じ。

 ちょっと考えて、

 それしかないと思っただけ。

 でも、

 こうして二人が残れたのは、

 たまおくんのあの発言のお陰だから、

本当感謝しないとね。

 みはる、

 絶対、

 これからは暴力とか脅迫は禁止だからね。

 もとめ先生のあの話しっぷりからすると、

 みはるが変なことやったら、

 あたしもはずされるから。

 いいわね」

 「そんなことわかってるぞ」

 「じゃあ、

 あんた、

 これからは、

 たまおくんのことを先生と呼びなさいよ」

 横でみはるとキミカの会話を聴いていた、

 たまおが自分の発言がきっかけで、

 ああなってしまったので、

 サヤを気にして、

 「僕の発言は本当関係ないだすから、

それは勘弁だすよ。

 とにかく、

 暴力だけやめてくれればいいだすよ。

 キミカちゃん」

とはっきり言って、

 二人から逃げるように離れた。

 「もう、たまおくん、逃げなくてもいいじゃない。

 あたしがついてる限り、

みはるに変なことはさせないから。

 万一、

 今度なんかやったり、

 生意気なこと言ったら、

 このとおりだから」

 キミカはそう言うと、

 みはるのおでこを右の手のひらではたいた。

 「何で、

 今そういうことをするんだ」

 「これまでのバチよ。

 はっきり言って、

 あんた、

 あたしよりバカなんだから、

 バカなりにおとなしくしないといけないの。

 わかったわね!」

 「わかったぞ。

 だからもう暴力はやめてくれって」

 「みはるちゃんって、

 男子には強いのに、

 女子にはすごく弱いんだな。

 言葉だけじゃなく、

 本当は、

 実は男だったりして」

 永久の冗談にサヤとみはる以外は爆笑した。

 みはるは、

 永久に何か言い返そうとしたが、

 キミカとひさめの二人に睨まれて、黙り込んだ。

 賢明は楽しそうなみはるたちを見て、

 落ち込んでいるサヤにそっと声をかけて二人で教室を出ていった。

 「うわー、

 あの二人出ていったぞ。

 できてるのかなあ」

 みはるがまた余計なことを言うが、

 「あんた、本当わかってないわね。

 ただの戦友みたいもんよ」

 キミカがそう言うと、

 ネネも頷いた。

 「うーん。そういうもんか」

 そう言うみはるを無視して、

 キミカはたまおに訊く。

 「ねえ、たまおくん、

 サヤがいなくなったから訊くけど、 

 本当は、

 サヤが発表して、

 すぐ、

 あのタイミングで、

 おかしいって言ったの、

 あれも作戦の一つだったんでしょう?」

 図星だったが、

 たまおはキミカの問いかけに

正直に答えた方がいいか迷って、

 ふうたの方をちらっと見たのだった。

 

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