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「もとめの堅い意思」
賢明がもとめの耳元で話し終えると、
もとめは黙って頷いた。
このとき、
たまおもふうたも同じことを考えていた。
もとめには、
みはるを補欠に選ぶ意思はないと。
すなわち、
もとめが考えている補欠は、
キミカと賢明、
あるいは、
キミカの回答次第では、
賢明だけだと。
何故なら、
みはるを選ぶ意思があるなら、
みはるではとても答えられそうもない、
ああいう提案をするはずがないからだ。
しばらくすると、
キミカが手を挙げて、
「もとめ先生のところで、
そっと答えてもいいでしょうか」
と言った。
「もちろんよ。
そうじゃないと勝負にはならないでしょう」
もとめが笑って答えると、
キミカはすぐもとめのところまで行き、
耳元で何か話し出す。
そして、
もとめはキミカの話しを聞き終えると、
少し嬉しそうな顔で黙って頷いた。
みはるはいまだ考え込んでいたので、
坊主にされる予定のひさめも永久もびびっていたが、
このとき、一番、びびっていたのは、
たまおだった。




