「想定外?のサヤの行動」
サヤは、
ネネの発言を聴いて、
初めて、
たまおとネネをバカにしていた自分の愚かさに
気がついた。
そして、
やっぱり、
賢明が話していたとおり、
もとめも自分をはずしたいと考えていることに
改めて気づいた。
そこで、
「すいません。
正直言いますが、
たまおくんが指摘したとおり、
私の話には、
まやかしがありました。
ですから、
補欠の資格は私にはありません。
ここで、
私はコンクールでの補欠候補を辞退します」
と言って、頭を下げた。
サヤがあまりにも潔く辞退したので、
たまおが一番驚いた。
「サヤさん、偉いわ。
やっと、
ご自分のことをわかってくれたのね。
でも、
もう少し早く気づいてくれれば良かったわね」
と、
もとめはイヤミとも思えるようなことを口にして、
キミカとみはるを見た。
キミカもみはるもやましいことがあるので、
二人とももとめから目をそらした。
「さあ、
残りは二人だけど、
サヤさんがこういう形で辞退したので、
補欠選びのやり方で、
私から提案があるんだけど、
提案していいかしら?
どうかしら?
リーダーのネネさん」
と、
もとめは、また、ネネに意見を訊いた。
すると、
「私はかまいませんが、
やっぱり、
最初にルールを決めたのですから、
残った二人の承諾が必要だと私は考えますが、
みなさんどうですか?」
と、
ネネがすんなり正論を言ったので、
サヤ、キミカ、みはる以外は全員頷くしかなかった。
「じゃあ、キミカ、みはる意見は?」
と、
ネネが訊くと、
やはり、二人とも、
「はい、結構です」
と、
それぞれ答えるしかなかった。
「もう、ルールが変わったので、
僕に責任はないだすよな」
と、
たまおがふうたの耳元でそっと訊くと、
「さあ、どうかなあ?
ルールを破って、
質問をして、
サヤちゃんを辞退に追い込むきっかけを作ったのは
誰だっけなあ」
と、
ふうたはにやりと笑って、
たまおに囁き返した。




