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「たまお絶対みはるを勝たせろ!」
「あっ...僕は失礼するだすよ」
たまおがみはるの顔を見て逃げようとすると、
ケンタが素早くたまおの腕をつかむ。
そして、
すぐさま、
みはるがその場で土下座する。
「たまおさーん、許してください。
もう、絶対に暴力はふるいません」
「たまお、許してやれ」
ケンタがたまおを睨みながら、
その肩を揉む。
「わかっただすよ、じゃあ」
「待て、さあ、ここに座れ」
ケンタは、
たまおを自分の隣に座らせる。
すると、
たまおを挟むように、
みはるがその隣に座る。
そして、
今度は、
永久とひさめがたまおに土下座する。
「あのさあ、ちょっとさあ」
「永久、
約束だから、たまおを説得しろ!」
「あのねえ、
たまおくん、
みはるを勝たせて! お願いします」
「そうだ、ひさめ。
明日、僕が補欠になれなかったら、
ひさめが丸坊主になれ!」
「えー、それは...」
「そうだ。永久も丸坊主になれ。
いいな!」
「たまお」
「たまおくーん、お願いしまーす」
永久とひさめはそれぞれそう言うと、
土下座したまま頭を床につける。
「何で、この僕が...」
結局、
たまおは、
ふうたがキミカにある作戦を教えたのを知らないで、
みはるにひとつの作戦を教えてしまったのだった。




