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「キモ男三人衆の企みと永久」

 トントン。

「永久いるか」

 その声を聞いて、

 永久が部屋の扉を開けるとキモ男たちがいた。

 「おじゃまするだすよ」

 たまおが

そう言ってずうずうしく部屋に入る。

 「なんだよ。いきなり」

 「実はさあ、

 凄い名案思いついたんだよ。

 ケンタのやつ。」

 ふうたが耳をほじりながら言う。

 「何だよ、名案って。

 オタクもコンクール出たいのなら、

教えてやってもいいぜ」

 ケンタがもったいぶって言う。

 永久はもしや自分の考えと同じではないかと思ったが、

 わざととぼけて

 「本当にコンクールにでられるなら、

教えてくれよ。

 でも、そんなうまい話しあるのかなあ」と、

 わざと疑っているような感じで訊いた。

 「ふふん。

 俺たちのことバカだと思ってるだろう。

 それがあるんだよ。

 どうする?

 聞きたい?

 その代わり聞いたら俺たちの言うことを聞いて貰うぞ」と、

 ケンタが笑いながら話す。

 「教えてくれ。

 でも、その話しを聞いて、

 やっぱり、

 それではコンクールに出られないと俺が反論できたら、

 オタクらの言うことは聞かないからな」

 「ああ、いいよ。

 なあ、ケンタ、たまお」

 ふうたがケンタとたまおの顔を順番に確認してから、

そう答える。

 「わかった。教えてくれ」

 「いいか、驚くなよ。

 明日、いきなりグループ分けを提案するんだ。

 理由は簡単だ。

 残った枠は4人。

 残った人数は8人だから、

いっそのこと二グループに分けたらどうかと言うんだ。

 それ自体、合理的なことだから、

俺たちがどんなことあっても通す」

 ケンタの自信満々の話しぶりに永久は真剣にケンタの話しを聞く。

 「問題はグループ分けだ。

 今決まったみはるとひさめははっきりいって、

ミス二人以上の逸材だ。

 ここだけの話しだが、

 ミス二人は確かに美人で総合的にはまとまっているが、

 他校にもそのレベルの美少女は結構いて、

 はっきり言ってコンクールの目玉にはならない。

 でも、あの二人はちょっと違う。

 個性が強すぎる分嫌われる要素もあるが、

逆に熱狂的なファンもいる。

 みはるは男装させたら女子受けするし、

ひさめには着物でも着させればオタク連中はイチコロだ」

 「そんなのはわかってるよ」

 「永久もみかけによらず賢いんだすなあ」と、

 たまおが余計なことを言って、

 ケンタに叩かれる。

 「たまおは黙ってろ!

 本題に入るぞよ。

 いいか。驚くなよ。

 グループ分けのうち、

 ひとつは俺たち三人とオタク永久だ。

 他方のグループはミスふたりと賢明とサヤだ。

 どうだ。意外だろう」と、

 ケンタが偉そうに言う。

 しかし、

 「それは俺も考えたよ」

 永久がそっけなく答える。

 「でもなあ。

 そのグループ分けには、2つの問題がある。

 ひとつは、相手が勝った場合、女子が多すぎる点だ。

 ただ、それはまあどうにかなりそうだ。

 問題はもう一つ。

 これが、実は最大のネックだ。

 それはずばり頭だ!

 そう、

 俺とオタクらでは、

 賢明、サヤを相手にカミサン伝説で勝負して

とても勝てる気がしない」と、

 永久があっさり言う。

 しかし、

 キモ男たちは笑った。

 「ははは、それが勝てるんだよな」と。

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