「勝者6人?」
教室では、
選抜された三人衆、永久、ひさめ、ネネを前に、
もとめは、
「正直言いまして、
このメンバーになるとは、
賢明くんとサヤさんの最後の対決の前までは、
少しも考えてもいませんでした。
でも、今は確信しています。
このメンバーなら絶対優勝できます。 ですから、
今もここに残ってもらっている訳です。
コンクールまで二ヶ月をきっていますから、
このまま最後まで合宿を続けて行きたいと思います。
ただ、
みはるさんのようなことがあると困りますので、
明日、一人だけ、補欠候補を選びたいと思います。
この点はご理解下さい」
いきなり、最初に、補欠を選ぶという唐突な話しがでたが、
みはるがいないせいか、
最初はみんな静かだった。
しかし、
やっぱり先に口を開いたのは、
たまおだった。
「補欠を選ぶということはだすな。
誰か、また、みはるさんのように、
はずされる可能性もあるということだすな」
と。
もとめは、
「たまおくんの言うとおりです。
優勝するためには努力とチームワークが必要ですから、
そのために、
私は、
怠ける人やチームワークを乱す人は、
言い方は悪いですが、
容赦なく切り捨てるつもりです。
この点だけは、
しっかりご理解していただきたいので、
最初にこんな話しをいたしましたが、よろしいですね」
と
全員の顔を一人一人見ながらそう言うと、
みな視線を合わせるごとに頷く。
「えー、では、がんばりましょう。
早速ですが、
まず、
みなさんから一人リーダーを選んでもらいたいと思います。
原則として、
これからは、
みなさんが主導になって、
コンクールで何を話すかなど決めていただきたい
と思いますので、
そのために、
行動の要となるリーダーを中心に、
これからは行動してもらいたいと思います。
誰か立候補あるいは推薦したい人いますか」
と
もとめは、
自分が考えていたとおり、リーダーの選抜に入った。
すると、
ふうたが、手を挙げて、
「ネネちゃんがいいと思います」
と言うと、
「えー、私?なんで」
と、
ネネが少しとまどうと、
たまおがふうたにこっそり、
「自分の趣味だすか。
それとも、万一のためだすか」
と囁く。
ふうたは、
「両方」
と、
たまおの耳元でこっそり答える。
もとめが、
反対意見がすぐ出なかったので、
すんなり決まると思ったとき、
今度は、
ひさめが手を挙げて
「私は、永久くんがいいと思います」
と言った。




