「るんるんもとめとキミカの企み」
もとめは凄く機嫌がよかった。
部屋の風呂に入りながら鼻歌を歌っていた。
必要だけど、
心配だった二人が
いきなり凄いことをやってくれた。
とりあえず、
真偽は不明だが23番目のカミサン伝説も押さえたし、
一番欲しかった二人に意外な度胸や能力もあり、
枠を確保できた。
あとはキモ男3人と永久。
しかし、キモ男と永久はワンセット。
生徒には6人選出と話してあるが、
キモ男三人衆さえ選出さえすれば、
残るは一人。
キモ男を除けばグループは2つ。
でも、キモ男さえ選べば、
対照的にイケメンを選ぶしかない。
そして、イケメンといえばやはり賢明より永久だ。
オンシラのこと、
コンクールのことを考えれば、
人数補充のために永久を選出してもクレームはつけにくい。
そう、
後はキモ男3人衆だけ選べばいいわけだ。
一見、この三人を選出するのは困難なようだが
、自分には切り札のカミサン伝説がある。
そう23番目でも、24番目でもないカミサン伝説が。
これをあの三人にそっと教えてやればいい。
そう、あの二人、みはるとひさめのおかげで
自分の役割をほぼ終えたと
もとめは自分勝手に思いこんでいた。
「僕のグループに入りたいだって?
ネネちゃんもサヤちゃんもOKしたのか?」
と
永久が訊くと
「ううん、
ネネとサヤには永久くんだけ引き抜いて、
グループ再編すると言ってある」
キミカが笑っていう。
「可能ならその方が僕はいいなあ」
永久は正直に言う。
「本当?そして、何故」
「だってさ、
賢明の奴ちょっと神経質で、
いらいらしやすいし、
俺のこと内心バカにしているみたいなんだ。
それなら、キミカちゃんがいて、
賢明と同じくらいに
頭のいいサヤちゃんがいるグループに入った方がいいよ。」
「うわー、
永久くんって見かけだけじゃなくて、頭もいいのね」
「じゃあ、そうしてよ。
そうなったら、勝ったも同然よ。
あっちはキモ男三人衆と賢明くん。
こっちはイケメンに才女にミス二人よ。
どう?」
「それはわかってるよ。
でもさ、
絶対ケンタたちが反対するよ。
それに、
女子が5人で男一人というのもバランス悪いしなあ」
「そこまで永久くん考えていたんだ。
じゃあ、
永久くんはどう考えてるの?」
「秘密さあ。
でも、
そっちにもネックはあってさあ。
結局、さあ、
今考えられる最高の組み合わせは、
僕、キミカちゃん、ネネちゃん、賢明VSキモ男とサヤちゃんだな。
賢明はイヤな奴だけどな。
その組み合わせだけだな。
僕も君も残れるのは。
でも、
さあ、その実現可能性は僕が最初考えていたことよりも、
さらに実現可能性が低いと思うんだ」
「何故、難しいの。
それ悪くないじゃない」
キミカが訊く。
「どうしてって、
それはサヤちゃんだよ。
サヤちゃんは、
そのグループ分けにしたら自分が負けるのわかるから、
絶対に反対するよ。
口だけなら賢明でも勝てないよ。
それにそんなこと、
君たち言い出せるか?
下手すると殺されるぞ」
「そうね。
サヤは怖いわね。
うーん。
他に私と永久くんが残れる方法ってないかしら」
「二人ともは難しいと思うな」
「じゃあ、
永久くんが考えていることって、
永久くんは残れて私はだめってこと」
「さあね。
ああ、二人でこそこそやってるとやばいからこれで」
永久は誰かが盗み聞きをしているのに気づいてたのか、
話しの流れが気まずくなることに気づいたのか、
キミカを残してさっさと自分の部屋に帰っていった。




