表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

169/353

「敗者?4人」



 「悪かったわねえ」

 サヤは賢明に廊下で声をかける。

 「それはお互い様、まさか同じ作戦、

 いや、

 それ以上の作戦でくるとはなあ。

 反論させないで、

 うまく打ちきって」

 賢明は悔しそうな顔で言う。

 「言葉の割に悔しそうじゃない」

 「そりゃ、

 勝てば僕の場合は残れたんだから!」

 「どういうことよ、僕の場合はって?」

 「教えてやろうか、

 でも、ここじゃ、なんだから、

 僕の部屋来る」

 「変なことしないでよ」

 「何だよ、それ?」

 「冗談よ」



 「まだ、泣いてんの」

 みはるの部屋で、

 キミカがみはるを慰めていた。

 「僕が、調子に乗りすぎた、

 でも、たまおの野郎」

 「それがいけなかったのよ。

 もとめ先生が本当に必要だと思ったのは、

 結局、あの二人だったのよ。

 でも、

 あんたが、あれじゃあ。

 コンクールの準備が進まないじゃないの。

 あんたはケンタくんと一緒、

 あの二人の引き立て役、

 それがわかってないのね」

 「うーん、てっきり、逆だと...」

 「そこが甘いのよ。

 だから、賢くて大人のネネに持ってかれちゃったのよ」

 「うーん」

 「あたしはね。ネネならしょうがないと思ってる。

でも、ひさめに負けたのは悔しいけどね」

 「うん、僕もそうだなあ」

 みはるは意外にさっぱりしているキミカを見て泣きやんだ。

 「問題は、ひさめよ。

 ひさめは最初から

 ネネをライバルだと思ってたから」

 「どういうことだ?」

 「だから、あんたも知ってるでしょう。

 永久くんのこと」

 「ああ、永久か、どうでもいいよ。

 僕は」

 「もとめ先生、まだ気づいてないんじゃない。

その問題」

 「うん、どういうことだ」

 「もーう、

 チームワークよ。

 あんたもサヤも、

 それではずされたのよ」

 「えー?」

 「うまくすると、

 あたしにもチャンスあるかもなあ」

 「チームワークはわかったけど、

 ひさめがそれと、

 どう関係するんだ?」

 「教えて欲しい?」

 「もちろんだ」

 「じゃあ、

 ちゃんとお願いしなさいよ」

 「頼む」

 「駄目」

 「お願いします。キミカちゃん」

 「あー、その言い方キモい!ダメ」

 「なんだと!」

 「じゃあ、教えない」

 「ごめんなさい、

 キミカ様、教えてください」

 「わかったわ」

 キミカはそう言うと、

泣いてまぶたが少し腫れていたみはるの顔を見ながら、笑った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ