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「もとめの思惑?」
「やばかっただすな」
「あとが怖いな」
「ねえ、そこの二人、
そういう雑談もやめてね」
もとめは、
たまおとふうたにも釘をさした。
どうやら、
もとめには
次の賢明に対するサヤの攻撃に、
何か思惑があるようだった。
ひさめが涙ぐむみはるを慰めているとき、
賢明、サヤが続くように、教室に入ってきた。
二人は、教室の異質な空気に気づいたのか、
「なにか、あったんですか」
「時間、遅かったかな」
と
それぞれの思惑で、そう、訊いた。
「ええ、みはるさんの代わりに
ネネさんが入ることになったの。
お二人を抜きにして決めてごめんなさい」
もとめはそう軽く頭を下げたが、
そのもとめの言葉が二人を動揺させた。
たまおはふうたに何か言おうと思ったが、
今度はもとめのことが怖くなり、
言うのをやめる。
「さあ、
最後の一人を決める重要な対戦よ。
がんばって!
さっきみたいなことはないようにね」
もとめのその言葉は、
サヤにも賢明にも、けっこうきつかった。




