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「泣くなら帰れ」


 賢明とサヤだけが、

 まだ登場しない中、

 もとめのきつい言葉に

その場に居合わせた生徒は驚いたが、

 何よりも、驚いたのは、

あのみはるが声は出さずに泣いていたからだった。

 「そんなことで泣くようなら、

 帰りなさい」

 もとめはさらにみはるに厳しい言葉を浴びせた。

 「ごめんなさい。

 もう、絶対暴力はふるいません。

 ですから、

 帰れなんてひどいことは言わないでください。

 コンクールはあきらめてもいいです」

 みはるが、

 珍しく真面目な言葉で言うと、

 「そうね。

 帰れと言うのは、

 少しきつかったかしら。

 でも、

 コンクールは、

 チームワークが必要だし、

 少しは頭がよくないと、

ルックスだけでは、

 コンクールの準備の邪魔になるだけ、

 ええ、

 みなさん、

 既に決まっていたみはるさんをメンバーからはずし、

 私の独断ですが、

 ネネさんを代わりに入れることにします。

 反対の方います?」

 もとめが反対できないような言い方をすると、

みんな黙って頷いた。

 「では、ネネさんがんばってね」

 もとめの、

 少し図にのっていたみはるに対する単なる脅かしだと、

 その場の生徒は最初はそう思っていただけに、

 みんな驚いた。

 「ただし、

 ネネさんは少し猫をかぶっている、

 というより、

 はっきり言うと、

 わざとあまり頭の良くないフリをしているみたいね。

 でも、もうやめなさい。

 本当のあなたでいきなさい。

 いいですね」

 もとめがネネにそう言うと、

 「ああ、はい」

とだけ、

 ネネは答えたのだった。



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