「つかまったふうただが?」
たまおの姿を見て、
ふうたも追いかけようとしたが遅すぎた。
ふうたは、
逃げようとした瞬間、
また、
みはるにスネを蹴られて、
すっころんだ。
「逃げようとするからだよ」
そう言いながら笑うみはるに
ふうたは、
「いたた」
と
大げさにスネを押さえて、
倒れたまま横になる。
「もう一発蹴ってやろうか」
みはるが、蹴るフリをすると、
ふうたはすぐ立ち上がり、
「いえ、もう痛くありません」
と
わざとらしく敬語を使う。
「さあ、
もっとわかりやすく説明するんだ」
と
みはるが言うと、
「もうすぐ時間よ」
ネネが携帯電話の時間を見て、
そう言う。
「くそー、たまおの奴、
中途半端な説明しやがって」
みはるがそう言った直後に、
もとめが教室に入ってきた。
そして、
もとめは意外にも、
「みはるさん、
あまり暴力振るうのなら、
メンバーからはずすわよ」
と
みはるを怖い目で見ながらそう言った。
みはるがもとめの方を見ると、
たまおがもとめの後に隠れながら、
あっかんべー
をしている。
「くそー、たまおの奴」
「みはるさん、ネネさんと代わる?」
もとめはそう言ってさっきより、
もっと怖い目をしてみはるを睨むと、
みはるは、
「たまおの方が僕より大事なのか...」
と言いかけて、
黙り込んだ。
すると、
もとめは、
「そうねえ。
はっきり言うわ。
たまおくんから
ちょっとだけ話しを聞いて、
考えが変わったの。
いけないかしら」
と
もとめは
さらにみはるを脅かすようなことを言った。
このもとめの言葉には、
言いつけた張本人の
たまお自身驚いた。




