「びびるたまおと、みはる」
たまおがびびりながら、
「説明するだすから、もう暴力はやめてくれだすよ」
みはるを見ながらそう言う。
「ちゃんと説明したら、約束するよ」
「ちゃんと説明するだすから、
最後まで話しを聴いてくれだすよ。
ふうた、オタクも黙ってるだすよ」
「わかったから、話せよ。
くどい奴だなあ」
「わかっただす。
約束だすよ。
最後まで聴いてくれだすな。
だば、説明するだすよ。
たすかにだすな、
賢明が質問をやめたことは
サヤちゃんにはショックだっただすよ。
だすが、
賢明の見えない像の欠点は、
はっきり言って二つだす。
僕に言わせれば、それしかないだす」
「おい、また、よくわかんないぞ」
みはるがたまおを睨みつける。
たまおがびびりながら、
「約束したじゃないだすか。
最後まで話しを聴いてくれだすと、
僕は話しが下手なんだすよ」
と言うと、
ネネが、
「みはるも約束したんだから、
最後まで聴いてあげないと」
と言ったので、
「わかったよ。続けろ、たまお」
と
みはるが少し偉そうに言う。
「ありがとうだす。
えー、僕と同じようにだすな。
サヤちゃんも、
さっき僕が言おうとした二つの欠点しか
思いついていなかった
と思うんだすな。
だば、
サヤちゃんはあの時点では、
かなりショックを受けていただすから、
逆に、
もう奇抜なことを質問せず、
単純にその二つかまたはその一つだけしか質問せず、
多分、
そこで討論にならず終わっただすよ。
そうなると、
賢明が話した
「見えない像編」
も
今一、
真カミサン伝説とするには足りない印象で終わる
と思うんだすな。
そうなるとだすな、
賢明も過半数はいかなかったはずだすよ」
「うーん」
と、
みはるが考え込んだ隙をついて、
たまおがその場から逃げ出し、
教室を出て行った。




