「もとめの考え」
「じゃあ、ここまででいいかな?」
永久がみはるに訊くと、
「まだ、半分だろう。
何で、
もとめ先生がサヤちゃんをはずしたかたって、
わかったんだよ、
みんなわかったか」
と
みはるがネネとかに訊くと、
ネネ、キミカ、ケンタは首を横にふる。
そこで、
永久は、
「じゃあ、まだ、続けるよ。
いーい。
実は、
たまおとふうたが何かこそこそやりだしたら、
もとめ先生がわざとらしく、
セキをしたんだよ。
そうしたら、
賢明がもとめ先生の方を見たんだ。
そうしたら、
急に質問をやめちゃったんだよ。
それで、
続けてやればいいのに、
急にもとめ先生が休憩入れたから、
サヤちゃんの勝ちはなくなった
って思ったんだよ。
要するに、
もとめ先生が、
サヤちゃんをはずしたかったということの理由までは
まだそのときはわからなかったけど、
とにかく、
サヤちゃんをはずしたかった
ってことだけはそれでわかったんだ。
でも、
もとめ先生が賢明でもいい
と考え始めたとは思わなかったなあ」
と
永久はそう言う。
「そうか。
で、
もとめ先生がサヤをはずしたかった理由はなんなんだ?」
みはるが訊くと、
たまおとふうたは、
また、
みはるから、
少し離れながら黙っている。
「そうすると、
永久もわかってないのが休憩を入れたことが、
何故、
もとめ先生の考えが変わったと言えるかだなあ」
と
みはるが言うと、
ネネが、
「そこは、
たまおくんとふうたくんの思い過ごしじゃないの。
サヤをはずしたかっただけじゃないの、
休憩を入れたのは。
もし、
あそこでもとめ先生が休憩を入れたことに
別の意味があるとしたら、
むしろ、
あたしは逆だと思うわ。
サヤを立ち直らせて、
賢明くんを攻撃させるためじゃないのかなあ」
と
首を傾げながら言う。
「そうだよな。
サヤは相当ショックを受けていたぞ、 あのとき。
キミカはどう思うんだ」
みはるもネネに同意してキミカに訊くと、
「永久くんの話しを聴いて、
私も、
もとめ先生が賢明くんに味方したことまでは理解できたけど、
永久くんの話しから考えると、
休憩を入れたことは、
サヤをはずしたかったこと以外、
深い意味はないと思う」
「俺もだ」
ケンタもキミカの意見に賛成する。
すると、
ふうたが、
少しづつ
みはるから離れると、
「俺も今のでよくわからなくなった」と
言いだすと、
「ふうた、
この野郎、ずるいだすよ」
と
たまおが言ったが、
そのとき、
たまおの隣にぴったり張り付くように
みはるが近づいて、
にやりと笑いながら、
「たまお、説明しろ」
と言った。




