「永久の説明とたまおとふうた」
永久は、たまおとふうたの視線から、
二人の意思を感じとって、
「二人の説明は
わかりにくいんで自分なりの理解で話すよ。
違ったら、
たまお、
ふうた、話してくれ」
と言うと、
「お願いするだすよ」
「ありがとう」
と
たまおとふうたはスネを交互にさすりながら
頭を下げる。
「えーと、
今回のサヤちゃんの話し、
カミサン人形編では、
最後のところは、
あまり重要じゃないだ。
あの話しでは、
結局、
姉がカミサンをバカにしたことでバチを受け、
他方、
カミサンを信じて真面目に祈っていた貧乏な子にいいことが起こる
という結果にさえなれば、
姉がどういう形でカミサン人形を破ろうが、
どういう死に方をしようが後は関係ないんだ。
妹ははっきり言って、
おまけみたいなもんなんだ。
ここまで、いいか、たまお、ふうた」
永久が訊くと、
たまおとふうたは頷く。
「こういう風にちゃんとわかりやすく説明すればよかったんだよ。
それなのに意地悪したからなあ」
と
みはるがそう言って、
たまおとふうたを睨みつけ、
また蹴るマネをすると二人は怯えた。
「いいかな。
続けるよ。
だから、妹が姉に脅かされて、
カミサン人形をちぎってトイレに流したことははっきり言って、
どうでもいいことなんだ。
もちろん、
その妹が自殺したことも。
だから、
そこを賢明が妹が可愛そうだとか攻撃しても
議論としては無駄なんだ。
妹にカミサン人形を破らせて、
自殺させたことが、
サヤちゃんが賢明に仕掛けた罠だったんだ。
で、
最初は賢明はそれにはまって、
ああいう質問をしたわけさ。
でも、
そういう質問をしてしまうと、
結局、
妹の行為、
要するに、
姉に脅かされて
カミサン人形を破ってトイレに流したことが、
カミサンをバカにしたことになるかどうかという、
評価の問題になってしまって、
最後は、
水掛け論で終わってしまう訳さ。
違うかな?
たまお、ふうた」
「そうだす」
「そうそう」
「おまえら、
そんなら、
最初から丁寧に説明しろよ」
みはるが、
今度は二人のおでこを叩くと、
たまおとふうたはたいして痛くもなかたのに、
怯えたように、
「ごめんだす」
「悪かった」
と
頭をぺこぺこ下げる。
「そこまではわかったよ。
で、何で、サヤちゃんの勝ちがなくなったんだ」
と
みはるが、
肝心のことを永久に訊いた。




