「賢明とサヤの対決2」
サヤの表情を見て、
たまおはふうたに囁く。
「賢明、はまっただすな」
「いや、逆かもよ」
「逆だすか」
「多分、ここで賢明がひいたら、
サヤちゃんの勝ちはなくなるだろう」
「ああ、確認だすか」
「そうそう」
ゴホン、
もとめがわざとらしくセキをする。
賢明はそのときふと気づいた。
「あー、そうですか。
真カミサン伝説の一つの条件が
カミサンをバカにしたものについても
バチがあたることに異論はないんですね。
わかりました。
もう結構です」
「えっ」
サヤが驚いた顔でそれだけ言って、
言葉を失う。
「ああ」
と
ふうたが言いかけて口を押さえて、
もとめの方を見ると、
もとめは笑っている。
そして、
もとめは立ち上がると、
「じゃあ、
次はサヤさんの質問ということで、
ちょっと、
そうねえ、30分休憩しましょうか。
その方がいいでしょう、
賢明くん、サヤさん」
と言って、
二人の返事を待つまでもなく、
さっさと教室を出ていってしまった。
呆然とするサヤに対し、
賢明も何か考えるように教室を出ていく。
そして、
サヤもうつむきながら、教室を出ていった。
「どういうことだよ?」
訳のわからない
みはるがたまおとふうたに訊くと、
同じ思いだったのか、
永久たちもたまおとふうたを取り囲むように、
二人のところに集まった。




