「たまおとふうたたち」
「うーん、
どちらも頭を使っただすなあ」
「結構いい勝負だな。
戻るときの二人の顔見たか。
どっちも自信満々って感じだったぞ」
たまおとふうたが話していると、
「ねえ、あんなのいいの。
二人ともかなり話し変えてない」
と
珍しくネネが二人に質問する。
「いいんだすよ。
カミサン伝説の場合は、
原型が狂ってなければいいんだす。
そこがカミサン伝説が人気になるところでもあるんだす。
例えば、
サヤちゃんのカミサン人形編の最後だすが、
カミサンをバカにした姉が死んで、
貧乏な家の子が真面目にカミサンに祈ったおかげで
普通の家の子になるというオチさえあれば後は
どうでもいいんだすよ。
実際、
原型は最後は数行で終わってるだすからな」
たまおが言うと、
「ふーん、
たまおくんは詳しいのねえ。
でも、妹は可愛そうじゃない」
と
ネネがらしくないことを言う。
「そうだすが、
そこがサヤちゃんの狙いなんだすよ。
妹が、
いくら姉に命令されたとはいえ、
カミサン人形をちぎってトイレに捨てた以上、
その妹の行為を、
カミサンをバカにした行為とみなすことができるので、
妹もバチを受けたという構成を
サヤちゃんは考えたんだすな」
「なるほどねえ」
ネネは納得した様子だった。
「さあ、
今頃、
二人はどう作戦考えてるかなあ。
永久、危ないかもよ」
ふうたは永久をからかうように
にやりと笑ってそう言った。




