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「サヤの真カミサン伝説1」


 賢明が自分の席につくと、

 みんな賢明の話しを聞いて何か考えていたが、

あえて何も言わなかった。

 そして、

 入れ違いに、

 サヤが壇上に立つと話しを続けだした。

 「途中で失礼しました。

 えーと、

 姉が帰ってきて、

 その三人官女の一つの顔が微妙にずれていることに気づいて、

接着剤の跡があることに気づいてしまった

ということまでお話したと思いますので、

 その続きをお話します。

 それで、

 姉は妹の仕業だとすぐわかって、

カンカンに怒ると妹の部屋に行き、

 「約束どおり殺す」

と言って、

 妹に包丁を突きつけたんです。

 妹は正直に事情を話して、

 人形を落とした貧乏な家の子がやった

と弁解したのです。

 でも、

 姉は、

 その子だけでなく

自分の人形をさも自分のもののように

他人に見せた妹にもすごく腹がたったんです。

 姉は妹が持っている人形すべての首をへし折ると、

 今度は貧乏な家の子とその子が持っているひな人形を

全部自分のところへ持ってくるよう妹に命じたんです。

 その妹は、

 大慌てでその貧乏な家の子の家に行って、

事情を正直に話したました。

 その家の子も

正直に自分の持ってるのは粗末な紙で出来ている人形だ

と話したあと、

 その人形がカミサン人形と言って、

 ずっと大事にしていて、

毎日、祈っていると必ずいいことが起きる人形であることを話しました。

 それだけでなく、

 もし、粗末にすると、

凄いバチがあることをその妹に話したのです。

 妹はその話しを聞いて、

 正直に姉にそのことを話すことにして、

 その紙で出来た人形、

 つまり、一組のカミサン人形を二つをその子から預かることにしたんです。 

 人形を壊した貧乏の家の子も

一緒にその姉に謝ることにしました。

 二人は、正直に話して、

姉に謝って、頭を下げんですが、

 姉はそのカミサン人形一組を見ると、

 大笑いして人形にツバを吐いてしまったんです」

 ここで、

 サヤはハンカチで口を拭うように拭くと、

 小声で、

 たまおは、

 「サヤちゃん、この後、どうするのだすかな」

 ふうたに耳元で囁いた。



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