「賢明とサヤの対決2」
「どうしたの。
す、すいません。
みはるちゃんと一緒でぜんそくなんです。
たまにストレスで」
また、サヤは咳き込んだ。
もちろん、演技だった。
「薬あるか、
少し部屋で横になってろよ」
と
同じ持病のあるみはるが心配そうに言う。
「はい。でも、時間が」
「賢明話せよ。
サヤなら、
すべての話し知ってるんだから」
と
みはるが言うと、
「時間がないので」
サヤはまた咳き込む。
「僕がサヤを連れて行くよ。
僕には投票権ないし」
みはるがそう言うと、
「そうね。賢明くん、話ししてて」
と
もとめが言うと、
「わかりました」
と
賢明が言うと、
「何の話しだ」
と
みはるが訊く。
「あー、「見えない像」編だよ」
と
賢明は笑った。
「やばいだすな」
と
たまおがふうたの耳元で囁いている間に、
みはるはサヤを部屋に連れて行った。
「先生、本当に始めていいんですか」
賢明は余裕だった。
「山手線編だったら、
サヤちゃんの回復待とうかと思ったけど、
見えない像編なら、
決まった話しかないから、
始めていいわよ」
と
もとめが言ったので、
たまおは、
「さすがだすなあ、
もとめ先生は、
事前に有力なのを押さえてるだすなあ」
と
ふうたの耳元で囁いた。
「そうだな。
でも見えない像の方で良かったよ。
話しが固定しているから、
今から考えられるよ」
たまおにふうたが囁き返した。
みはるに部屋に送られてきたサヤは、
悪いとは思いながらも、
しめたと思っていた。
見えない像も、
サヤが人首酒等と並んで、
検討した作品のひとつだったからだ。




