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「したたかなひさめとキミカ」

 「原稿はここまでです。

この原稿は実は私が兄から聞いた

23番目のカミサン伝説の一部をみはるさんに話して、

うまく文章にまとめてもらったものです。」

 ひさめがそう言うと、

 「一部だって」と

 ケンタが驚く。

 同様に賢明も驚く。

 「兄の話ではこれ以上は誰かに話さない方がいいし、

ここまでの話しは兄が入っているカミサン伝説研究会の仲間も知っているそうなんで、

口外しても構わないということでした。

ただ、兄は私にはこの話しの続きを教えてくれました。 

 もし、この中で今お話したカミサン伝説を知っている人間がいたら

続きを話してもいいとのことですが、発表が最初ですので、

今日はここまでにいたします」と

 ひさめは一礼するとみはるのいる部屋に戻っていった。



 「本当だすかな。ふうたどうするだす?」

 たまおが動揺して訊くと、

 「やばい、うーん、そうするともう一つのしかし、

これは」

 ふうたは何かぶつぶつ言っている。

 同様に永久が

 「どうすんだよ。

 いきなり、23番目が出てきて、

しかも、まだ続きがあるんだってよ。

あのひさめって子顔だけじゃなく、頭もいいんだなあ」

 賢明に訊くと

 「ちょっと黙っていてくれ、どうするか考えてるんだ」

 賢明はいらいらしたように言う。

 他方、

 「やったわね。男子達は全滅みたい。」

 ネネが嬉しそうに言う。

 しかし、

 サヤの顔は厳しい。

 「男子はどうでもいいのよ。

 敵はみはるとひさめ。

 コンクールに女子だけ選ばれるはずないでしょう」

 「だったら、永久くんを引き抜きましょうよ。

 それだったら凄いわよ。

 23番目のカミサン伝説、

 真カミサン伝説を論証した天才少女、

 美少女、

 そしてイケメン、

 それだけで話題性充分よ。

 女子がこれだけ揃えば、

新入生呼ぶには効果があるでしょう。

 女子にも二つの面で効果があるわ。

 オンシラは才色兼備で男子もいけてるってことで」

 キミカが嬉しそうに言う。

 「キミカは話しがあそこで終わって、

ほっとしてるんでしょう。

 でも、言うは易しよ。

 どうやって、

 永久くんを引き抜くのよ」

 サヤがぶすっとした顔でいると、

 「グループ分けの再編よ」

 キミカがにやっと笑い

 「今日の発表は私に任せてね」

と言った。

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