「賢明とサヤの対決前夜2」
ケンタの部屋では、
みはるが、
たまおの詐欺師ぶりをみんなに話したので、
皆大笑いしていた。
たまおはたまおで、
みはるがいい相棒だった
とからかっていた。
たまおは調子に乗って、
詐欺師になって、
結婚しようかとみはるに言ったが、
いきなり、頭を殴られた。
ふざけた話しが終わった後、
本題に入った。
「ふうた。
永久が選ばれるかどうかは、
オタクにかかってるだすよ。
二人の話を聞いて、
勝ってる方をつぶすだすよ。
いいだすか。
そうすれば、
キミカちゃんとネネちゃんだけでは
過半数いかないだすからな」
と
たまおが言うと、
「もちろん、
オタクも協力してくれるんだろうな」
ふうたの問いに、
「もちろんだすよ。
二人の話が終わったときが勝負だす。
ここで大体の勝敗がわかるだすからな」
「要は二人に実力不足だ
と認めさせればいいわけだな」
「そういうことだすよ」
たまおとふうたの話しを聴いていたみはるは、
「こいつら、
みかけはマヌケそうなのに、
結構ずる賢いんだよな」
と
言って、
皆を笑わした。
もとめはたまおの能力を再度見直していた。
ただ者ではないと思っていたが、
あのわざとなまったようなしゃべり方といい、
わざとバカなフリで人を油断させるところといい、
見かけによらない切れ者だと感心していた。
人の性格を見抜くのもうまく、
おそらく、
今回の10人で
1番賢いかもしれないと思い始めていた。
だから、
もとめとしては、
たまおと相棒のふうたがいれば、
コンクールでは優勝できると思い直し、
後の一人は永久だろうが、
賢明だろうが、
サヤだろうが、
誰でもいいと思い直していた。
それに、
このまま行けば、
校長も納得するので、
もとめは安心してその日は眠れたのである。




