「二人の詐欺師?」
「うーん、一回対決して、
また、永久と比べられるのか」
賢明が納得できないという顔で言うと、
「そんな面倒なことするより、
二人で対決して、
残った人が投票して、
過半数を取った方が残り、
もし、過半数いかなかったら、
永久くんでいいじゃない。
棄権もありにすれば、
そういうケースになるし、
私もその方が納得できるわ」
と
サヤがそう言うと、
「そうだね。
僕とサヤちゃんで過半数とった方が勝ち。
過半数いかなかったら永久。
その方が俺もすっきりする」
賢明もサヤの意見に同意する。
すると、
みはるが
「さすが秀才の二人だな。
たまおみたいにまどろこっしいことしないで、
すんなり決まるな。
たまお、
それでいいな」
と予定どおりのことを言うと、
「そうだすな。
そこまで、
僕は頭が回らなかっただす。
そういうことにするだすな。
よろしく頼むだすよ」
と
また、
たまおは頭を下げる。
「よし、3人ともいいな。
今度、
永久たちがなんか言ったら、
僕があそこを思いっきり、
けっ飛ばしてやるから」
と
みはるが笑った。
「で、
対決の方法は真カミサン伝説でいいかい」
と
賢明が言うと、
「それしかないわよ」
と
サヤが言う。
「ありがとうだす。
じゃあ、
あのバカたちにこれから話してくるだすよ。
それから、
もとめ先生に対決の時間とか、
投票方法を決めてもらうだす。
そして、また、戻ってくるだすよ」
たまおはぺこりと頭を下げて、
賢明の部屋を出ていった。
ケンタの部屋に戻る途中、
みはるが、
「たまおは詐欺師になれるかもなあ?
なにが、あの3人がむくれてるだよ。
全然気にしてなかったじゃないか」
と言うと、
たまおが、
「しょうがないだすよ。
だすが、
みはるちゃんだって、
あそこを思いっきり、
けっ飛ばしてやるからなんて、
打ち合わせもしてないことを
とっさに言うだすから、
詐欺師の素質あるだすよ」
「そうか?」
みはるは笑った。
結局、
二人の詐欺師もどきによって、
賢明もサヤも
無駄な対決をさせられることになってしまったわけである。




