「賢明とサヤはまるか」
賢明の部屋に行くと、
たまおの言うとおり、
サヤがやはりいた。
「おー、二人できてたのか」
「お熱いだすな」
打ち合わせどおり、
みはるとたまおはわざとからかう。
「そういう関係じゃないよ」
「そうよ。
いやらしい想像しないでよ」
賢明とサヤはムキになって否定する。
「怪しいな。そんなにムキになって」
「そうだすよ」
「何か、話しがあるんだろう?
本当に俺たちは関係ないんだ。
今後のコンクールのメンバーがどうなるか、
話していただけだよ。
やっぱり、
優勝して欲しいからな」
「そうよ。
ケンタくん、ふうたくん、たまおくん、
みはる、永久くん、ネネに決まったんでしょう?」
「そう思うか?
いや、それで勝てると思うか?」
みはるがたまおに言われたとおりに訊くと、
「うーん、
みはるちゃんが入るなら、
ひさめちゃんだね。
ネネもキミカも典型的美人で面白くないからな」
「さすがだすなあ。
賢明は僕もそう思っただす。
だから、
ひさめちゃんとネネちゃんを説得しただす」
「で、
僕は、
そうなったら、
賢明くんとサヤちゃんに悪いから、
永久をはずして、
どっちかに頼もうかと思ったんだすよ」
「そうすたらだすな。
ふうたとケンタのバカが、
さっきの6人で決まったって永久に言ってたんだすよ。
僕とみはるちゃんが
ひさめちゃんとネネちゃんの説得に行ってる間にだすよ。
で、
僕がしょうがないから、永久に話したんだすけど、
永久が珍しくむっとしたんだす。
そしたら、
ケンタとふうたも何故かむくれて、
辞退するって言いだしたんだすよ」
「そこへ、運悪く、
ひさめちゃんが遊びに来たもんだすから、
せっかく説得したのに、
また、
ひさめちゃんが辞退するって言いだしたんだすよ。
そうしたら、
今度はケンタのバカが僕に辞退して、
ひさめちゃん出ろと言いだして、もう滅茶苦茶だすよ。
そこで、
僕は考えただす。
賢明、永久、サヤちゃんで対決してもらうのがいいと、
そう言ったらだすな。
永久が俺が損だと言いだして、
ケンタとふうたのバカも同じことを言いだしたんだすよ。
まいっただすよ。
それが公平だすのになあ」
たまおは見事に嘘をつきまくった。




