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「ひさめの選択とみはるとたまお」
「でも、ネネと約束したし」
と
ひさめが言うと、
「じゃあ、僕が訊くが、
永久は多分、
コンクール出たいんだぞ。
それでも、そんな約束守るのか。
永久がかわいそうだろう」
みはるが言う。
「あー、そうなの?
永久くん、
呑気そうでどうでもいいように見えたけど」
ひさめが驚いたように言う。
「はっきり言うぞ。
ひさめ、まだ、永久のことわかってないぞ。
好きになるのは
永久のことよくわかってからにしな」
と
みはるが強く言う。
ひさめが少し涙目になって、
「私間違ってたかしら、どうしよう?」
と
言いだす。
「じゃあ、
ひさめ、
ここは僕とたまおにすべて任せるか?
そうしたら、
何とか丸く収めるよ」
「そうだすな。
僕とみはるちゃんでどうにかするだすよ。
永久にも裏取引のことは秘密にするだすからな。
いいだすな」
と
たまおが言うと、
ひさめは黙って頷く。
「じゃあ、いいだすか。
僕の説得で気が変わったと、
これから、
まず、
ふうたたちに言いにいくだす。
そんな顔してたらダメだすよ」
「わかりました」
「それで、
僕とみはるちゃんが
その先をどうにかするだすよ」
「じゃあ、行くぞ。
顔をちゃんとしろ」
みはるに言われて、
ひさめは目の回りのケアをした。




