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「23番目のカミサン伝説とミカエルの仮面5」

 「カタロウが公表した時点でははっきり言って、

まったく相手にされませんでした。

 しかし、カタロウの

 「今日も夜回りしました」

の巨大掲示板へのカキコミが毎日欠かさず続き、

 その間、猟奇殺人が一切行われなくなったことから、

 少しづつネット上では話題になるようになりました。

 そして、近所の人間が夜回りをするカタロウの姿をネット上に公開し、

 何故かカタロウがしていた仮面は

 ミカエルの仮面と呼ばれるようになってしまったのです。

 また、

 ネット上ではそのミカエルの仮面には

 魔よけの効果があるのではないかとの噂も広がりました。

 こうして、嘘つきカタロウはいつのまにか

ヒーローのように扱われるようになり、

 その仮面はミカエルの仮面としてネット上で

販売されるようにもなってしまったのです。

 ごほごほ、すいません、

ちょっとここで休ませていただけますか」

 みはるが少し蒼い顔をしてもとめに休憩をお願いした。

 実はみはるにはぜんそくの持病があったのだ。

 もとめはしかたなく10分ほど休憩することにした。



 10分後、ひさめだけが登場した。

 「すいません。

 みはるさんのぜんそくの発作がひどいので私一人で原稿を読み上げます。

 下手ですがお許しください」

 ひさめは頭を下げる

と手にもった原稿を読み始めた。 

 「ちょうど事件が発生しなくなってから

100日目を狙ってカタロウと

ミカエルの仮面の人気に目をつけた

ある民放のテレビ局の某氏は夜回りを生放送で

中継したいとカタロウに申し入れたのです。

 もちろんカタロウは喜んで承諾しました。

 カタロウは夜回り開始前にインタビュー受け

 「私は死ぬまでこの行為を続けます。

 ですから、二度と同じ猟奇的殺人は起きません」

と豪語してしまったのです。

 さらに調子に乗ったカタロウは

自分の夜回りコースについてつまらない説明をしながら

その日の夜回りをしたのです。

 しかし、

 翌日、30人目の被害者が出たのでした。

 結局、カタロウはまた嘘つきカタロウとして誰にも相手にされなくなり、

 ミカエルの仮面を販売していた業者も倒産し、

その仮面もほとんどが捨てられてしまったったのです。

 もうみなさんも気がついたと思いますが、

あの不気味な格好をするだけでは、

猟奇的殺人防止の効果はないのです。

 そうです。

 カミサンを唱えながら、

 あの格好で歩くことがその必要条件だったのです。

 嘘つきカタロウだけはそのことに気づき

 日本中の人間にバカにされながらも夜回りを続けたのです。

 そのため、被害者は30人のままでとどまり、

ようやく真犯人が逮捕されたのです。」

 ここでひさめの話しが終わるのかと、

 この話しを事前に入手していた賢明やケンタだけでなく

その場の誰もがそう思ったが、

続きがあったのである。

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