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「ひさめの辞退による意外な展開」
「いいんだすか?
せっかくのコンクールなのに、
アイドルになれるチャンスだすよ」
「そうだよ、ひさめ。
このままでも賢明たちの負けだ」
たまおとみはるが強く言うが、
「あたしが辞退したら、
賢明くんとサヤちゃんも
あきらめるしかないでしょう」
と
ひさめの意思は固かった。
もとめも混乱して、
賢明とサヤが反論するかと思い、
「どう、賢明くん、サヤちゃん」
と意見を訊くと、
「僕はひさめちゃんがそう言うなら、
辞退する。
正直、たまおとふうたを舐めていたよ」
と
賢明がまず辞退宣言をする。
「私も、
正直怒られるかもしれないけれど、
キモ男3人衆なんてバカの集まりだ
と思って舐めていました。
せいぜい、
もとめ先生の言ったことを
オウムのように言うだけだ
と思ってました。
でも、違いました。
本当にごめんなさい。
私も、賢明くんと同じように辞退します。
それから、
たまおくんとふうたくんの二人が、
こんなに
カミサン伝説を研究していたなんて意外でした」
賢明とサヤはあっさり、
頭を深く下げた。
「俺だけバカみたいだけど、
まあいいや」
ケンタが言うと、
笑いが起こったが、
一人だけ顔が引きつっていたのは、
もとめである。




