「サヤの信じる真カミサン伝説について」
「あっけないなあ。
その後日談が一番面白いだろう。
なあ」
と
後日談まで聞かされていたみはるが笑って言う。
「じゃあ、時間もないから、調子の悪いとこ悪いけど、
サヤさん今の話しが真カミサン伝説である理由を話してください」
と
もとめはまたイヤミな言い方をした。
「はい。
この話しは後日談をカットすると
たいした話しのようではないようですが、
私は後日談こそ余計だと思います。
私が今お話しした、カミサン伝説こそ、
真カミサン伝説なのです。
それは、
この話しが、
カミサン伝説であるための要件をすべて明示しているからなのです。
つまり、
この話しの結論をまとめると、
1,カミサンは存在する。
2,カミサンを信用しない人間には、
一切、カミサンはかかわらない。
つまり、カミサンのバチはあたらな
い。
3,邪心を持って、カミサンを信じて
祈るとバチが当たる
4,祈りやバチの実現及び内容はカミ
サンが決める。
ということです。
そして、今回の話しでは、
カミサンが実際にバチを与えたか否かは明かに
せず、むしろ、上記、4つの要件をこ
の話しで明示しているのです。
これは他の話しにない点です。
また、例えば像の出てくる話とか、
あるものを伝説の前提としていないことが重要なのです。
そして、この話しがこういう構成で
できているのは、この話しこそがカミ
サン伝説の原典であり、真カミサン伝
説であるからなのです」
と
サヤは力説した。
「何言ってんだか、わからないよ。
僕にもわかりやすく説明してくれよ」
と
みはるは少しむかついた顔でそう言った。




