「サヤの信じる真カミサン伝説31「人首酒」編」
休憩が終わり、全員揃ったので、
慌てるようにサヤが話しを始めた。
「えー造り酒屋が本物の人首酒を作って、
入れ替えたんじゃないかと4人が疑ったけど、
動機がわからないといところまで、
賢明くんが話してくれたようですので、その後続けます。
「あー、もしかして、犯人はカミサン伝説を疑って、
からかったんじゃないのか」
と
ジュウロウは言いました。
「からかうために、そんな手の込んだことするかよ」
と
コワコワクエーがあっさり否定したので、
「そうかあ」
ジュウロウは頭を抱えました。
「あのー、
もしかして造り酒屋の樽が大きくて、
人首酒の処分に困っていたところ、
今回の話しが出て、
いいことだと思って犯人はやったんじゃないでしょうか」
と
カイミヤマが言った。
「そうか。
犯人はカミサン伝説を信じて酒を造ったが、
大量過ぎて、処分できなかった。
でも、カミサン伝説を信じているので、
バチが怖くて捨てられなかった。
そこへ、今回の話しが。それなら、自分は金ももらわないし、
インチキ酒を売るのを阻止するだけだから、
バチはあたらない。だから、やったのか」
と
ジュウロウも同意する。
「でも、どうしてインチキだとわかったんですかね」
と
マスターが言うと、
「だって、犯人は本物を知ってるからだよ、
人首酒の本物の味を」
と
コワコワクエーがそう言ったのでした。
結局、
4人は造り酒屋のことは警察とカミサンに任せることにして、
また、
いつものように週に一度くらいあって、
楽しく酒を飲んで、過ごしたのでした。
また、4人はそれ以来、
カミサン伝説を信じることになったのでした。
実は、この後にも後日談があるのですが、
時間もないし、
私にとって、ここまでで、
このカミサン伝説は充分ですので、
以上で終わらせていただきます」
サヤは話しを終えたが、
拍手はパラパラ程度であった。




